From:押田力
いつも大変お世話になっております。
イノセルの押田です。
先日、ある方と食事をご一緒しました。
一軒目で食事を終え、
もう一軒行きましょうか、という話になり、
その方が行きたいというお店に向かいました。
お店に入り、
一杯飲みながら話していると、
その方がこんなことを言いました。
「実は今日、この店に来るの2回目なんだよね。」
え?
今日2回目?
聞けば、
以前からこのお店に来てみたかったそうです。
私との食事の前に一度来てみたものの、
まだ開店前。
少し無理を言って、
短時間だけお店に入れてもらったそうです。
「ちゃんとした時間に、もう一回来たかったんだよね。」
へぇ。
そんなにこのお店が気に入ったのかな。
その時は、
それくらいに思っていました。
一杯飲んだ後、
もともと行く予定だった別のお店へ向かいました。
ところが、運悪く、
そのお店に入ることができませんでした。
「どうしますかね。」
そんな話をしていると、
その方が言いました。
「選択肢はいくつかあると思うんだけどさ。」
「嫌だったら嫌って言ってね。」
「そのうちの一つは……。」
「さっきの店に戻る!」
「どう?」
正直、少し驚きました。
今日3回目ですよ。
ただ、
私も特に断る理由はありませんし、
なんとなく面白い感じがしたので、
「戻りましょう!」
ということで、
また同じお店に戻ることになりました。
そこで気になって、
聞いてみたんです。
「そんなにあのお店、気に入ったんですか?」
すると、
その方はこう言いました。
「いや。」
「1日に3回も行けば、絶対覚えてもらえるでしょ。」
「印象に残るでしょ。」
「それが大事なんだよ。」
なるほど。
確かに。
1回来たお客様は、
忘れてしまうかもしれない。
2回来たら、
「あれ、今日2回目ですよね。」
となる。
でも、
1日に3回来たら、
さすがに覚える。
そこで私は、
大事なことに気づきました。
提案に納得してもらうことと、
必要な時に思い出してもらうことは、
少し違うのだと思います。
その場で、
「いい話を聞いた」
「参考になった」
と思ってもらえても、
数週間後、数か月後に、
「そういえば、あの人に相談しよう」
と思い出してもらえるかどうかは、
また別の勝負です。
今回その方は、
お店を楽しむだけではなく、
「覚えてもらう確率」
を上げにいっていたのだと思います。
私はこの話を聞いて、
営業も同じだなと思いました。
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営業では、
「しつこいと思われたくない」
「用事もないのに連絡するのは申し訳ない」
と考えてしまうことがあります。
私自身も、
どちらかと言えばそうです。
でも一方で、
お客様は私たちが思っているほど、
私たちのことを覚えていません。
どれだけ良い商談をしても、
時間が経てば忘れられてしまう。
だからこそ、
必要な時に思い出してもらえるかどうか。
そこに、
営業の大きな差があるのだと思います。
今回の出来事を振り返りながら、
私は一つの言葉を思いつきました。
「超接触頻度」
です。
ただ接触回数を増やすのではなく、
相手にとって価値のある接点を、
意図的につくり続ける。
そして、
必要な時に思い出してもらえる存在になる。
そんな意味を込めています。
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もちろん、
意味もなく何度も電話をする。
毎日のように営業メールを送る。
相手の都合を考えずに会いに行く。
そういうことではありません。
例えば、
私を担当してくださっている
ある営業担当の方がいます。
その方は時々、
「参考になれば嬉しいです!」
と、その会社の社長から聞いた話や、
社長の考え方などをテキストで送ってくれます。
それが、
世の中に出回っているような情報ではないので、
なかなか面白いんです。
思わず読んでしまいます。
もちろん、
その場で何かを買うわけではありません。
商談が始まるわけでもありません。
でも、
何度かそうした情報をいただいているうちに、
少しずつその方のことを覚えていきます。
そして気づけば、
その会社のことを考えた時に、
その方の顔が浮かぶようになっていました。
これも、
一つの接触頻度のつくり方だと思います。
大切なのは、理由を待たずに
価値ある接点をつくり続けることです。
相手の頭の中を想像し、
役立ちそうな情報を届ける。
接触のきっかけは、
自分でつくることができます。
多くの営業が「何かあれば連絡します」と言いますが、
実際に思い出されるのは、日頃から関わり続けている人です。
案件が生まれた時に誰を思い出してもらえるか。
その勝負はすでに始まっています。
今、頭に浮かんだお客様はいるでしょうか。
「しばらく連絡していないな。」
「最近、どうしているかな。」
そんな方がいたら、
その方の頭の中を少し想像してみてください。
今、何に困っていそうか。
何に関心がありそうか。
どんな情報なら、
少しでも役に立ちそうか。
立派な提案でなくてもいいと思います。
相手にとって、
少しでも意味がありそうな情報を届けてみる。
それだけでも、
一つの接点になります。
私も、
「しつこいと思われたくない」
という気持ちを少し乗り越え、
必要な時に思い出してもらえる存在を
目指していきたいと思います。
考えてみれば、
毎週お送りしているこのメルマガも、
私なりの「超接触頻度」なのかもしれませんね(笑)
本日も、最後までお読みいただき
ありがとうございました。
ー押田力
追伸:
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