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リーマンショックの時、社長が嬉しそうに握手してくれた理由

いつも大変お世話になっております。

イノセルの押田です。





ふと、昔のことを思い出しました。



私が社会人3年目くらいの頃、

リーマンショックがありました。



会社も大変な状況だったと思います。



そんな中、社長が全社員と

一人ずつ面談をすることになりました。



当時の私は、

特に大きな成果を出していたわけでもありません。



「もしかしたら、クビになるのかな……」



そんな不安を抱えながら、

面談に向かったことを今でも覚えています。



面談で社長から、



「押田は、この会社でやっていく気はあるのか?」



というようなことを聞かれました。



私は、



「もし雇い続けてくださるなら、頑張ります!」



と答えた記憶があります。



何の成果も出していない状態で

転職することにも絶望感がありましたし、

何より、この会社で頑張りたいと思っていました。



すると社長は、

困るどころか、なんだか嬉しそうに、



「一緒に頑張ろう」



というようなことを言って、

最後に握手をしてくれました。



この時のことを、

今でもすごく覚えています。



そして当時の私は、

一つ不思議に思っていました。



成果も出していない社員が、



「雇ってもらえるなら頑張ります」



と言っているだけなのに、

なぜ社長はあんなに嬉しそうだったのだろう、と。



ただ、その時の私は、



「よし、マジで頑張ろう」

「この会社に貢献しよう」



と思いました。



それから随分と時間が経ち、

今、自分が代表という立場になりました。



すると、あの時とは

少し違う景色が見えるようになりました。



あの時、社長はどんな気持ちで

全社員と一人ずつ面談していたのだろう。



会社のこと。

社員のこと。

これからのこと。



きっと、私には見えていないものが

たくさんあったのだと思います。





代表になってから、

今まで経験したことのないような出来事に

直面することが増えました。



そんな時、よく思い出す言葉があります。



「過去や他人は変えられない。

変えられるのは、自分の行動とこれからの未来だけ」



そして、



「事実は一つでも、解釈の仕方は無数にある」



という言葉です。



例えば、業績が思うようにいかない。



これは一つの事実です。



でも経営者になると、

その先にあるものまで考えます。



社員の給与は払えるのか。

取引先への支払いは大丈夫なのか。

この先も会社を存続させられるのか。





そして、最終的に決めるのは自分です。





私自身、一時期

(正確に言えば、25年12月の年末のお休みのとき)

誇張ではなく24時間、

不安が頭から離れない時期がありました。

(いろいろあったのです・・・!!!)



年末休みの前までは、

当然のことながら日中は皆と仕事をしています。



目の前の仕事に集中して、

一日働けばそれなりに疲れる。



だから、不安はもちろんありましたが、

なんとなく夜も眠れていました。



ところが、年末休みに入って

仕事がなくなった途端に、

一気に不安が押し寄せてきました。



普通に過ごしているだけなのに、

朝からずっと不安が頭から離れない。



考えれば考えるほど、

どんどん悪い方向へ考えてしまう。



自分でも、

「これはちょっとまずいな」

とシンプルに認識してしまうくらい、

精神的に不安定になっていました。



そして、その状態を夜まで引きずるので、

今度は眠れなくなりました。





夜になれば、普通に眠くはなるんです。





でも、眠りたいのに眠れない。



眠りが極端に浅くなり、

頭の中を不安がぐるぐると駆け回る。



夢を見ているのか、現実なのか、

よく分からない感覚のまま、

いつの間にか朝を迎える。



そんなことが続きました。



これは、今まで経験したことのない

種類のキツさでした。



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もちろん、不安になったからといって、

目の前の事実が変わるわけではありません。



業績が良くなるわけでもない。

問題が勝手に解決するわけでもない。



だから、少しずつ考え方を変えるようになりました。



起きていることは変えられない。



だったら、



「この状況から何を学べるだろう」

「今、自分にできることは何だろう」

「未来を良くするために、次に何をするか」



と考える。



もちろん、そんなに簡単ではありません。



今でも不安になりますし、

いつでもポジティブに考えられるわけではありません。



それでも、不安にのみ込まれている自分に気づいたら、



過去ではなく、未来に。

他人ではなく、自分に。

不安ではなく、次の一手に。



少しずつ意識を戻していく。



私の場合は、

そうやって不安と付き合うようになりました。



====================



そして、そんな経験をして、

最近思うことがあります。



経営者という生き物は、

恐らくどこかのタイミングで、

こうした不安やプレッシャーと

向き合わざるを得ないんだろうな、と。



売上が落ちた。

大切な社員が辞めた。

資金繰りが厳しくなった。

大きな意思決定を迫られた。



もちろん、何が起きるかも、

どう乗り越えるかも人それぞれです。



それでも会社を長く続けている経営者は、

何度もこうした出来事に直面し、

そのたびに自分なりの乗り越え方を

身につけてきたのだと思います。



私よりもはるかに厳しい経験をしてきた

経営者の先輩方もたくさんいらっしゃいます。



それなのに、お会いすると、

驚くほど明るかったりするんですよね。



前向きで、エネルギーがあって、

ポジティブで、笑顔!!!



以前は単純に、



「この人は強い人なんだな」



と思っていました。



でも、自分が代表になって、

少し見え方が変わりました。



最初から強かったわけではないのだろうな、と。



不安になるような出来事を何度も経験して、

それでも決断して、行動して、乗り越えてきた。



その積み重ねの中で、

あの強さや明るさを選択しているんだな、と。



そう思うようになりました。



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これは、経営者に営業する方にも

頭の片隅に入っているといいかもしれません。



目の前にいる経営者も、

今の姿になるまでに、



自分には見えていない不安や葛藤を

何度も経験してきたのかもしれません。





その背景を少しでも想像できると、

経営者との会話は変わると思います。





そして今も、



「この会社をどうするか」

「社員をどうするか」

「この先、何を決断するか」



そんなことを考え続けていると思います。



だから経営者と話す時、

自分の商品をどう説明するかだけではなく、



「この方は今、何を背負っているのだろう」

「何に悩み、何を実現しようとしているのだろう」



と想像してみる。



正直なところ、当時の自分が今の自分に営業したとして、

ここまで想像できているとは思えません。



営業における「相手を理解する」とは、

相手の言葉だけではなく、

その人が見ている世界まで想像することなのかもしれません。



もしよろしければ、次の商談や打ち合わせで、



「この方は今、どんな不安や期待を抱えているのだろうか」



と、一度だけ意識してみてください。



それだけでも、

会話が少し変わるかもしれません。









本日も、最後までお読みいただき

ありがとうございました。





ー押田力



追伸:



最近、小学6年生の次男と、

本当に久しぶりに二人で遊びに行きました。



夏休みでも、

サッカーの練習や友達との約束がなければ

基本的にはゲーム三昧なのですが(笑)、

久しぶりに二人で出かけてみると、

まあ、よくしゃべる。



誰に似たのでしょうか……。



奥様かな(笑)



普段とはまた違う話も色々できて、

何だか新鮮な時間でした。



もう少ししたら、

休日は友達としか遊ばなくなる年頃でしょうから、



そうなる前に、

父親としてたくさんクロージングして、

また一緒に出かけたいと思います(笑)





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執筆者プロフィール

名前:押田力



プロフィール:

慶應義塾大学商学部卒業後、株式会社ジェイックに入社し営業、マーケティングを約12年間従事。その後、IPOに向けた人事異動に伴い財務、法務担当としてコーポレート領域を経験。その後、サイジニア株式会社にて経営管理部の一員として法務および子会社経理を担当。複数の事業会社におけるバックオフィス体制の整備・改善を推進する。

2024年よりイノセル株式会社に参画し、経営企画部にて管理部門全般の責任者を務める。2025年5月、代表取締役に就任。経営基盤の強化と組織成長の両立をテーマに、数字と人の両面から持続的な成長を支える経営に取り組んでいる。



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