※写真:右 菅原様、左 石井(弊社コンサルタント)
菅川 将輝 様
株式会社Deep Growth Partners
今回インタビューさせていただいた株式会社Deep Growth Partners(旧 株式会社RECCOO)は、 採用支援を軸に、企業や組織が抱える本質的な課題に向き合っている会社です。 同社では、営業という仕事を「売ること」に留めず、 人や組織に変化をもたらす役割として捉えています。
今回は、創業期から現在に至るまで事業と組織を見続けてきた菅川様に、 ご自身の原体験や意思決定の背景を交えながら、 Deep Growth Partners社が大切にしている価値観や、共に働きたい人物像について伺いました。
目次
創業の背景について教えてください
弊社の原点は、代表の出谷が大学時代に参加したインターンの経験がきっかけです。当時、出谷は関西で学生生活を送っており、インターンで東京の学生と一緒に働く中で感じたのは、能力の差ではなく「機会の差」だったということでした。
東京の学生はインターンや社会人との接点に慣れている一方で、関西や名古屋、九州の学生は、そもそもそうした機会に触れること自体が少ないため、この差は努力では埋めきれない、と強く感じたそうです。
「これは個人の問題ではなく、構造の問題だ」という問題意識から、関西を起点にインターン事業を立ち上げました。取り組みは徐々に広がり、名古屋、九州へと波及していきました。
ただ、この課題を俯瞰していく中で、国内だけの話ではないと気づきます。日本と海外を比べたときにも、同じような情報や機会の非対称性が存在しています。優秀な人材は確実にいるのに、世界で戦える環境が整っていないのが現状です。このままでは、日本全体の競争力が落ちてしまう——そんな危機感がありました。
個人個人が人生を楽しむことはもちろん大切です。ただそれと同時に、次の世代へバトンをつなぐ連鎖性や、社会に対する公共性も欠かせない。
だからこそ、「 世界を牽引する組織/人に変革する × 世界に通用する事業を創る」という視点で、外貨を獲得できる事業を作り、そういった事業を連続的かつ恒常的に創造できる人材/組織インフラをつくる。その思想が、今の事業の根幹になっています。
創業から今までの苦労話について教えてください
創業期は、決して順風満帆といったわけではありませんでした。当初は企業から門前払いされることも珍しくありませんでした。当初は今ほど母集団が形成されていたわけではなかったので「本当に意味があるのか」と問われることも少なくはありませんでした。いかに弊社サービスの独自性があり価値を理解してもらえるように伝え続ける必要がありました。
また、一時期はキャッシュフローを回すためにHRドメイン以外でのSNS広告運用を受注したこともありました。しかし、当時のボードメンバーで意見を重ね、「稼げるかどうか」よりも「我々は何を実現するのか」を優先すべきと舵を切りました。
貴社の組織風土(カルチャー)について教えてください
一番大切にしているのは、組織を重んじることです。個人の成果や専門性も大事ですが、個人で完結する仕事はほとんどありません。常に「チームとしてどうか」「組織としてどうか」を考える文化があります。
その価値観は自然発生的ではなく、組織の中で意図的につくってきました。全社合宿や社内行事を徹底的に行い、頭で理解するだけでなく、腹落ちするまで向き合うことを大切にしています。最初は自分のために頑張っていた人も、「結果的にチームのために動くほうが、自分にも返ってくる」と気づいていきます。こういったサイクルの中で「組織を重んじる」文化が形成されてきたんだと感じています。
また、マネージャー層以上にも共通点があります。それは、自分を主役だと思っていないことです。自分はチームや組織が成果を出すための“黒子”であり、どうあるべきかを理解し、オーナーシップを持ちながらも、過信しない人が多いです。このバランス感覚が、組織を前に進めているのだと思っています。
貴社で働く魅力について教えてください
キャリアプランの多さと事業の幅の大きさです。弊社では、営業の動きが、一つの事業や一つの営業モデルには閉じていません。複数の事業やプロダクトを並走させ、顧客も手段も単価も異なる環境があります。
「営業」という言葉は広義であり、その中身は会社によって全く違うと感じています。弊社では、たくさんの事業やプロダクトを持っているため、単価やリードタイム、顧客層まで様々な本当に幅広い営業経験ができます。
実際に、コンサルティングセールスから介護領域のプロダクトセールスへ移ったり、新規事業の立ち上げに関わったりと、多様なキャリアが生まれています。部署も線で区切るのではなく、点線のイメージで組織が閉じずに行き来できるのが特徴です。
お客様はスタートアップだけでなく、大手企業とも向き合っています。例えば、縦割り構造でリーダーが不足している企業に対して、採用を入り口に組織全体をデザインしたこともあります。そこまで踏み込めるのは、奥行きのあるサービスと複数事業を持っている弊社だからこそだと自負しています。
現在の事業と、その課題について教えてください
商材を販売するうえで、完成されたプロダクトをただ売るだけなら、営業の介在価値は低いかもしれません。しかし、まだ進化の余地があるプロダクトだからこそ、私たちの営業には『顧客の声をもとにプロダクトを共に育てていく』という面白さがあります。
私たちの挑戦は、まさにそこにあります。フロントに立つメンバーが顧客に深く向き合い、単に売るだけでなく、その先でお客様の組織が変わる・成果が出る状態までをデザインする。この『人の力』による圧倒的な介在価値こそが、Deep Growth Partnersの営業の強みであり、私たちが追求し続けたい姿です。
今後は、さらに多くの企業に対して持続的に価値を提供できるよう、より支援の再現性を高めたモデルへの進化を目指しています。
今後のビジョンについて教えてください
これまでは、お客様のトップ層へのアプローチやファンドからの出資を軸に、上位レイヤーからの攻略が中心でした。
今後は、採用を入り口に、採用支援だけにとどまるのではなく組織全体へ広げていくアプローチを確立したいと考えています。
また、お客様に継続してご利用いただけるプロダクトの割合を増やし、テクノロジーを活用して、より多くの企業へスピーディーに価値を届けられる仕組みの強化も進めています。人の力(営業力)とプロダクトの力、その両輪をさらに磨いていきます。
菅川様のご経歴について教えてください
大学を卒業後、キーエンスに新卒で入社しました。人事を経験した後、大阪・名古屋で営業を担当していました。その後、2015年に最初は社員4名で弊社を立ち上げました。
幼少期は、家庭環境が決して良いとは言えませんでした。両親の仲は悪く、父に対しても苦手意識がありました。ただ、中学時代に両親の離婚をきっかけに、父は大きく変わります。家事をし、子どもと向き合うようになったそんな父の姿を見て、どんなタイミングや年齢であっても「人はここまで変われるんだ」と強く感じました。
また、そんな父と生活する中、高校時代に父ががんで倒れたことも人生の転機です。
「勉強できるんだから大学に行け」と言われ、自分のやりたいことで道を決めるのではなく、誰かの期待や意思を背負って決断することの重みを知りました。この経験が、今の意思決定の軸になっています。
代表の出谷様との出会いについても教えてください
共通の友人を介して知り合ったことが最初の出会いでした。彼の社会に対する熱量に共感を覚え、年に1回程会って話をする仲になりました。何度も会っていく中で出谷の話すビジョンや構想がどんどん具体性を増し、話を聞くだけでワクワクしている自分がいました。キーエンスに就職後、会社の同僚や先輩の話を聞いていても本気で組織や事業のことを考え、邁進している方に出会えず、転職活動をしてみてもどこも誰も同じような印象しか抱かずにもやもやしている日々を送っていました。
そんな時に改めて出谷の話を聞き、彼と一緒に働きたい、ついていきたいという想いで一緒に起業することを決意しました。
現在の役割・仕事のやりがいについて教えてください
最初は営業メンバーとして入り、3〜4年目に役員になりました。ただ、肩書きが変わってもやることは大きく変わっていません。
そんな中でも印象に残っているのは、ボード会への参加を打診されたときのことです。正直に言うと、現状の能力や成果だと参加すべきでないと考えておりました。でもメンバーから「誰が営業の意見を会社に届けるんですか?菅川さんしかいないですよ。」と言われ、ハッとしました。
自分がやりたいかどうかではなく、求められていることに応えなければならないのだと改めて実感しました。それ以降、会社や事業を見る視点が大きく変わりました。
また、仕事のやりがいや今の仕事の面白さは、余白があることです。
弊社のプロダクトには競合優位性があると自負しています。でも、まだ完成していないのも実情です。だからこそ、挑戦しがいがあると思っています。成長意欲の高いメンバーが集まり、活躍できる場所をつくれることが、何よりのやりがいです。
営業職の採用活動で、どんな人と一緒に働きたいですか?
営業職において重視しているのは、姿勢です。
仕事を楽しめる人、情熱を持って取り組める人が理想です。想いがあれば、スキルは後からついてきます。
「もっと自分の価値を広げたい」「このままでは終わりたくない」そんな飢えを持っている人と、一緒に働きたいですね。最初は稼ぎたい、でも構いません。実際、弊社はしっかり稼げる環境です。
採用で大切にしているのは、言動と行動が一致しているかどうかはよくみています。
内容は拙くてもいいので、口で言っているだけでなく実際に行動が伴っているかどうか挑戦しているかどうか…そこを見ています。
イノセルとの取り組みについて教えてください
イノセル社経由で入社された方は、育てやすい印象があります。マインドセットやスタンス面などの土台が一定レベルまで整っている方がとても多いです。だからこそ入社後は「何を任せるか」に集中することができています。
実際に石井さん(担当コンサルタント)経由で入社された方も最初は営業として実績を出され、今は新しい事業との兼任で様々な部署との掛け合わせて活躍されています。イノセル社経由でのご紹介はカルチャーフィットの面でも信頼しています。
今後、イノセルに期待することを教えてください
一言で言えば、もっと石井さんの影響力が大きくなってほしいですね。笑 石井さんをはじめ、イノセルの皆さんが成長し、影響範囲が広がれば、その分、私たちとさらに大きなシナジーを生み、協業できる可能性も広がっていくと考えています。これからも、事業と組織の両面で、共に成長していきたいです。
担当の石井より
インタビューをご快諾いただきありがとうございました!
創業経緯、創業当初の苦労話、現在の事業や今後のビジョンをお伺いして、Deep Growth Partners社へ懸ける想い、社会・組織へ向き合う本気度がとても心に残り、お話を伺いながらわくわくしました。
特に菅川様から感じたことは、社会を変革する信念が根底に存在しており、そこからエネルギーが溢れ出て、クライアント・従業員の皆様などへ伝染しているんだと強く感じました。
私にも伝染したこのエネルギーを求職者の皆様へお届けし、事業成長を共に伴走したく思います。
編集後記
取材を通して強く感じたのは、菅川さんが一貫して「自分がどう見られるか」よりも
「誰のために、何を残すのか」を考えている方だということでした。
創業の背景から組織づくり、採用に対する考え方に至るまでその言葉の根底にあったのは、常に人と組織への誠実さでした。迷いや葛藤を隠さずに語っていただいたからこそ、Deep Growth Partnersという会社が大切にしている価値観が、より立体的に伝わってきたように思います。
「営業とは、顧客と社会と自社を、自らの力で発展させること」その言葉は、決して綺麗ごとではなく、これまでの経験と選択の積み重ねから生まれたものだと感じました。本記事が、これからのキャリアを考える方にとって、一つのヒントになれば幸いです。
