履歴書を送付・提出する際、意外と見落としがちな「折り方」。正しい折り方を知らないと、せっかく丁寧に作成した履歴書が台無しになってしまうこともあります。二つ折りと三つ折りの違いや、折り目をきれいに揃えるコツ、封筒への入れ方まで、採用担当者に好印象を与えるために押さえておきたいポイントを徹底解説します!
この記事を通して、細部まで配慮が行き届いた魅力的な履歴書を作成しましょう!
目次
履歴書の折り方の基本は二つ折り
履歴書の基本マナーは「二つ折り」が主流です。まずは、なぜ二つ折りが推奨されているのか、その理由と正しい折り方について解説していきます。
二つ折りが基本とされる理由
履歴書の折り方として、最も一般的で推奨されている形が「二つ折り」です。市販の履歴書は通常、A3やB4サイズで作られており、二つ折りにすることでA4またはB5サイズとなります。このサイズにすることで、封筒への収まりが良く、提出先の企業側も扱いやすい形になります。
さらに、履歴書を二つ折りにすることで、折り目が最小限に抑えられ、記載された文字が読みやすい状態を保つことができます。三つ折りや四つ折りにしてしまうと、折り目が増えて記載内容が途切れて読みにくくなる場合があり、企業としては管理や確認が不便になるため、二つ折りが基本とされています。
特に転職活動などでは、履歴書が応募者の第一印象を左右する重要な書類となります。そのため、丁寧に二つ折りをして見た目が整った状態で封筒に入れることが重要です。
履歴書の二つ折りの折り方
履歴書を正しく二つ折りにする手順について説明します。まず、市販の履歴書の場合は、書類にあらかじめ折り目がついていることが多いので、その折り目に沿って折るだけで綺麗に仕上がります。ポイントは、折り目をしっかり揃えることで、見た目が均一で清潔感が感じられるようにすることです。
二つ折りにする際は、履歴書の記載面(内容の書かれている面)が外側にくるように折るのがおすすめです。これは、封筒から取り出した際に、内容がすぐに確認できる配慮であり、ビジネスマナーとしても適しているためです。
また、自宅で履歴書をA3またはB4用紙にプリントアウトする場合、折る前に一度内容を確認し、クリアファイルに入れるなどして折り目が付きすぎないようにする工夫も重要です。特に転職活動では清潔感が求められるため、少しの折り方のズレやシワも避けるよう配慮しましょう。
履歴書を三つ折りにしても良いケース
状況によっては三つ折りも許容される場合があります。このセクションでは、どんなケースなら三つ折りがOKなのかを具体的にご紹介します。
形式的な提出の場合
履歴書を三つ折りにするケースとして、形式的な提出の場合が挙げられます。例えば短期間のアルバイトやパート、派遣登録を目的とした場面では、企業側も書類の厳密さよりも基本情報の確認に重きを置いています。このような場合、二つ折りにこだわる必要は必ずしもなく、三つ折りでも問題ありません。ただし、履歴書の折り方には最低限の配慮を払い、折り目を丁寧につけてキレイに仕上げるよう心掛けましょう。
返信用封筒のサイズが小さい場合
返信用封筒のサイズが小さい場合も、履歴書を三つ折りにすることが許容される状況の一つです。特に、企業から指定された封筒がA4サイズを収容できない「長形3号」のような小さめの封筒だった場合、履歴書を二つ折りではなく三つ折りにして入れる必要があります。三つ折りにする際は、記載面が外側に来るように折ることで、受け取った担当者が確認しやすくなります。また、折り目が乱れないようにクリアファイルに入れた上で送付することで、より丁寧な印象を与えることができます。
履歴書の三つ折りの折り方
実際に三つ折りにする場合、きれいに折るためにはコツがあります。ここでは、三つ折りの基本手順と美しく仕上げるためのポイントを詳しく解説します。
三つ折りの基本手順
履歴書の三つ折りは、封筒のサイズや送付方法によって必要になる場合があります。以下は三つ折りの基本手順です。
まず、履歴書を正しい向きで広げます。次に、書類全体を均等に三分割するイメージを持ちます。最上部を内側へ折り込み、次に下部を内側へ重ねるように折ります。このとき、折り目を真っ直ぐにするためにしっかりと手で押さえ、履歴書の形が崩れないよう細心の注意を払いましょう。特に、封筒に入れる際には無理に押し込まず、スムーズに収まることを確認してください。
アルファベット「Z」の形に折る方法
三つ折りでは、アルファベットの「Z」の形に折る方法もあります。この方法は書類を読みやすい状態に保ちやすく、見栄えも整います。
具体的には、まず履歴書を三分割する位置を意識して、紙の中央あたりを内側に折ります。その後、残りの部分を反対方向に折り返し、Z字型になるように形を整えます。この折り方では、封筒から取り出した際、担当者が一番上の段から手軽に展開できるという利点があります。また、折り目が均等になっていれば、履歴書の見た目も美しく保つことができます。
三つ折りでの書類の順番・重ね方
履歴書を三つ折りにする際は、書類の順番や重ね方にも気をつける必要があります。特に転職活動や郵送での提出の場合には、書類が採用担当者にスムーズに読まれるように工夫することが重要です。
履歴書をクリアファイルに入れる場合は、履歴書が表側に来るように配置します。そして、その他の書類(例:職務経歴書や応募書類)があれば、必要な順番で重ねましょう。三つ折りにした際に、封筒から取り出すと履歴書の記載面が表に現れるよう工夫すると良いです。また、折り目を丁寧につけることで、内容がしっかりと読まれる印象を与えます。
注意点として、封筒の内側で書類が動いたりしないように、しっかりと折ることを心がけましょう。封筒から書類を取り出した際に、採用担当者が順番を間違えないよう配慮することが肝心です。
履歴書のキレイな折り方
履歴書をきれいに折るには、事前準備とちょっとした工夫が重要です。このセクションでは、折り目を揃えるコツやおすすめのアイテムをご紹介します。
折り目を揃えるコツ
履歴書をキレイに折るためには、折り目を揃えることが重要です。まず、折る際に机の上など平らな場所を使い、履歴書がずれないように注意しましょう。また、折り始める前に左右あるいは上下の端を丁寧に合わせてから軽く折り目をつけることがコツです。この工程を行うことで、折り目がブレるのを防ぎ、整った仕上がりになります。
見た目を整える道具とアイデア
履歴書の見た目をさらに整えるためには、補助道具を活用するのがおすすめです。例えば、定規やヘラを使って折り目をしっかりと押さえることで、きれいな直線を作ることができます。また、折る前に履歴書をクリアファイルに入れて平らにしておくと、折り目をつけやすくなる場合があります。湿気の少ない室内環境で作業を行うことも重要で、これにより紙がヨレたりシワになったりするリスクを軽減できます。
失敗しないための事前準備
履歴書を折る前に失敗を防ぐための準備を進めておくことが大切です。まず、履歴書のサイズを確認し、二つ折りの場合や場合によっては三つ折りの場合に適した封筒サイズを選びましょう。次に、必要に応じて下書きをクリアファイルで固定し、余計な動きを防ぎます。また、手が不安定にならないよう、折る前に直接手汗を拭いて乾いた状態にしておくこともポイントです。これらの準備をすることで、見た目を整えた状態で封筒に入れる作業がスムーズに進みます。
履歴書の封筒への入れ方と向き
履歴書を正しく封筒に入れるためには、入れ方や向きにもマナーがあります。ここでは、封入時に注意したいポイントをわかりやすくまとめます。
封筒へ入れる際の正しい順番
履歴書を封筒へ入れる際は、順番やマナーに注意しましょう。まず、履歴書はクリアファイルに入れて折り目や汚れを防ぐことをおすすめします。次に、送付する場合は履歴書を他の応募書類(例えば職務経歴書や添え状など)とまとめ、順番を確認してから封筒に入れます。順番としては、封筒を開いて最初に現れる書類が添え状、その下に履歴書、さらに必要に応じて職務経歴書が続く形が一般的です。
二つ折り履歴書の入れ方と向き
二つ折りの履歴書を封筒に入れる際は、折り目が下側に、また記載面が外側にくる形が基本です。この位置で履歴書を封入することで、取り出したときにスムーズに読みやすくなります。履歴書の折り目を揃えることによって、封筒内でのズレを防ぎ、見た目の印象も良くすることができます。封筒は履歴書が一度折りになる程度の「角形2号」を選ぶと良いでしょう。
三つ折り履歴書の入れ方と向き
三つ折りの履歴書を封筒に入れる際は、アルファベット「Z」の形で折るのがポイントです。この場合も、履歴書の記載面が最初に見えるように配置します。折り方を間違えると重要な情報が一目でわからなくなる可能性があるため、注意が必要です。また、三つ折りの際は、封筒に対して書類がぴったり収まるよう折り目を意識しましょう。封入後に見た目が整うよう、きれいに調整しておくことが重要です。
封筒の表書きと「履歴書在中」の記載方法
封筒に宛名を書く際は、必ず丁寧な手書きで記載しましょう。送付先の名称、部署名、担当者名が正確であることを改めて確認し、封筒の中央に大きく記載します。また、封筒の左下には赤字で「履歴書在中」と記入します。この一手間が、内容を明示する上で重要になります。なお、手渡しの場合でも「履歴書在中」を記載しておくと丁寧な印象を与えることができます。裏面には、自分の住所氏名を忘れず記入し、どちらの方向からでも書類が取り出しやすいよう向きを考えながら封入してください。
履歴書を入れる封筒サイズの選び方
履歴書に合った封筒サイズを選ぶことで、見た目も美しく仕上がります。このセクションでは、二つ折り・三つ折りそれぞれに適した封筒サイズを解説します。
二つ折り履歴書の封筒サイズ
履歴書を二つ折りにした場合、封筒サイズの選び方は非常に重要です。市販の履歴書は通常、A3サイズまたはB4サイズで作成されており、二つ折りにするとA4またはB5サイズになります。そのため、二つ折りにした履歴書を入れるのに適切な封筒のサイズは「角形2号」です。このサイズはA4用紙がそのまま収まるゆとりのある大きさで、履歴書が折り目からずれずに綺麗な状態を保つことができます。
また、転職活動では企業に履歴書を送付する際、封筒内で書類が動かないようにクリアファイルに入れて保護することも推奨されています。この場合でも、「角形2号」の封筒はクリアファイルごと収めることができるため、便利です。「履歴書在中」と赤字で封筒外側に記載することを忘れずに行いましょう。
三つ折り履歴書の封筒サイズ
形式的な提出や封筒の大きさの都合上、履歴書を三つ折りにする場合もあります。この際の封筒サイズは「長形3号」がおすすめです。長形3号は一般的な定形郵便の封筒サイズで、三つ折りにした履歴書を無理なく収めることができます。
ただし、三つ折りにすると折り目が増えるため、履歴書が読みづらくなったり、企業側で保管しづらくなる場合もあります。そのため、できるだけ二つ折りが基本として考えられますが、やむを得ない場合は見た目に気を配ることが必要です。折り目を揃えて丁寧に折り、封筒に入れる際はクリアファイルが残念ながら使用できない場合も多いので注意が必要です。
いずれの場合も、送付や持参の際に封筒が汚れたりしないよう、丁寧に扱うことが大切です。特に手渡しの場合には、封筒の外観が第一印象に繋がるため、清潔感のあるものを使用することを心がけましょう。
まとめ
履歴書の折り方や封筒への入れ方は、採用担当者に良い印象を与えるための重要なポイントとなります。基本的には二つ折りが推奨されますが、三つ折りが許容される場合もあります。履歴書を美しく整えるためには、折り目をきちんとそろえ、クリアファイルを活用して書類を保護するなどの工夫が必要です。また、封筒に入れる際は「履歴書在中」と外側に明記し、正しい順番で書類を入れるようにしましょう。特に転職活動では、細部にも気を配ることが信頼感を高める鍵となります。履歴書の折り方や封筒の選び方に注意し、魅力的な応募書類を作成してください。