履歴書のサイズには「A4」と「B5」の2種類がありますが、どちらを選べばいいのか悩んだことはありませんか?実は、履歴書の大きさは応募書類全体の印象や見やすさに関わる重要なポイントです。
サイズによって記入できる情報量や見た目の印象が異なるため、自分の経歴や応募先に応じた選び方が求められます。
この記事では、履歴書のサイズごとの特徴や選び方、印刷方法、封筒との相性まで詳しく解説します。この記事を通して、自分に最適な履歴書の大きさを選び、書類選考で一歩リードできる履歴書を整えましょう!
目次
履歴書の大きさ(サイズ)は2種類
履歴書には主にA4とB5の2つのサイズが存在し、それぞれに特徴があります。ここでは、履歴書の基本的なサイズと規格について解説します。
履歴書のサイズ規格
履歴書のサイズには、A4サイズ(横210mm×縦297mmの用紙を使用)とB5サイズ(横182mm×縦257mmの用紙を使用)の2種類があります。
市販されている履歴書は、この2つのサイズ規格で作られることがほとんどです。どちらのサイズも見開きタイプになっており、A4サイズはA3用紙を折りたたみ、B5サイズはB4用紙を折りたたむ形になっています。
また、履歴書を自分で作成する場合には、市販品にこだわる必要はなく、パソコンで作成したものを同じ規格で印刷すれば問題ありません。
転職活動では一般的にどちらのサイズでも受け入れてもらえますが、応募する企業のフォーマットや指定がある場合は、それに従うことが大切です。
A4サイズとB5サイズの違い
A4サイズとB5サイズの主な違いは、その用紙の大きさです。A4サイズはB5サイズよりも一回り大きく、記入できる情報量が多いのが特徴です。
一方で、B5サイズはコンパクトで幅を取らず、必要最低限の情報を整理して書くのに適しています。どちらも一般的なサイズであり、転職活動では書類の内容や情報量に応じて選ぶことができます。
例えば、職務経歴やアピールしたい経験が多い場合にはA4サイズが向いていますが、記述内容が簡潔で済む場合はB5サイズが無駄なく見やすいでしょう。
また、記入後の見た目や加えた情報のバランスにも違いがあるため、自分のプロフィールや志望動機のボリュームに合わせた選び方が求められます。
サイズによる採用担当者に与える印象の違い
履歴書のサイズは採用担当者に与える印象にも影響を与えます。A4サイズは余白が広く、全体的に余裕のある見た目を演出できるため、情報を整理して書くことで整理整頓された印象を与えることができます。また、職務経歴書など他の書類と合わせてA4サイズに統一することで、ビジネス文書としての端正な印象を強調できます。
一方、B5サイズではコンパクトに情報がまとまるため、簡潔で必要事項が分かりやすい印象を与えます。細かな情報を入れすぎると詰め込み感が出てしまうため、短くアピールしたい応募者に好適な選択肢です。どちらのサイズを選ぶ場合であっても、適切な内容の配置と視覚的なバランスに配慮することが重要です。
履歴書の大きさ(サイズ)の選び方
履歴書のサイズを選ぶ際は、応募先企業の指定や記入内容、他の書類との整合性を考慮することが重要です。このセクションでは選び方のポイントを紹介します。
応募先企業の指定サイズに従う
履歴書のサイズを選ぶ際、最も重要なのは応募先企業の指定に従うことです。企業の採用担当者によって履歴書に対するフォーマットやルールが異なる場合があります。
そのため、募集要項や案内に記載されている指定サイズがA4サイズかB5サイズかを確認しましょう。指定がある場合には、必ず従うことがマナーであり、応募者の誠実さを伝えるポイントとなります。
万が一サイズ指定が見当たらない場合でも、電話やメールで問い合わせることで確認できます。正しいサイズを選ぶことで、採用担当者に好印象を与えるきっかけとなるでしょう。
記入する項目量でサイズを選ぶ
履歴書のサイズを決める際に考慮すべきもう一つのポイントは、自分が記入する項目量です。転職の場合や経歴が豊富な方には、A4サイズの履歴書がおすすめです。A4サイズは記入スペースが広く、学歴や職歴、自己PR欄に十分な情報量を記載できます。
一方、初めての就職や、簡潔に経歴をまとめたい場合にはB5サイズが適しています。記載する項目が少ない場合には、B5サイズの方が全体の見た目がバランス良く仕上がります。
自分の状況や伝えたい情報量に基づいて、どちらのサイズが最適か判断することが大切です。
他の書類サイズに合わせる
履歴書のサイズは、職務経歴書や応募先に送付する他の書類の大きさに統一すると良いでしょう。
一般的に、職務経歴書や添付の書類はA4サイズで作成されることが多いため、その場合は履歴書もA4サイズで揃えると見栄えが良くなります。
たとえ履歴書がB5サイズでも、折り目が目立たないように封筒やクリアファイル内できちんと整えることが重要です。また、採用担当者が書類を確認しやすくなるため、サイズを統一することでより好印象を与えることができます。
A4サイズの履歴書を選ぶメリット・デメリット
A4サイズの履歴書には情報量の多さや見やすさなどのメリットがありますが、デメリットもあります。ここでは、A4履歴書の特徴と向いている人を解説します。
A4サイズの履歴書を選ぶメリット
A4サイズの履歴書を選ぶ最大のメリットは、記入スペースが広い点です。転職活動や多くの項目を記載する必要がある場合でも、余裕を持って情報を整理できます。
また、フォーマットが見やすいため、採用担当者にとっても好印象を与える可能性があります。特に職務経歴書や応募書類全体をA4サイズで統一することで、プロフェッショナルで統率の取れた印象を与えることができます。
さらに、A4サイズは一般的なオフィス環境で主流の用紙サイズであり、資料や書類管理がしやすい点も大きな利点です。このため、提出先企業から指定がない場合でも、安心して使用できる選択肢といえるでしょう。
A4サイズの履歴書を選ぶデメリット
A4サイズの履歴書を選ぶ場合、B5サイズと比べてその大きさがかさばる点がデメリットとして挙げられます。
封筒や保管スペースもそれに対応する大きめのサイズが必要となり、持ち運びや郵送時に少し手間を感じる場合があります。また、記入スペースが広い分、必要以上に余白が目立ってしまう可能性もあり、内容が薄く見えるリスクも考えられます。
また、一般的に市販されている履歴書セットではB5サイズが多く選ばれる傾向があるため、場合によってはA4サイズの履歴書を探すのに手間がかかる可能性もあります。
A4サイズの履歴書が向いている人の特徴
転職活動において多くのスキルや実績をアピールしたい方には、A4サイズの履歴書が適しています。特に職務経歴書や自己PRなど、詳細で豊富な情報を記入する必要がある場合には、このサイズがその要件を満たすでしょう。
さらに、企業がA4サイズの職務経歴書やその他の応募書類を指定している場合は、履歴書も同じサイズに揃えると便利です。また、見た目の整ったフォーマットを重視し、採用担当者にわかりやすい書類を提供したい方にも向いています。モバイル作成ツールを使うことが少なく、自宅のプリンターやコンビニでの印刷に慣れている方にも適している選択肢です。
B5サイズの履歴書を選ぶメリット・デメリット
B5サイズはコンパクトで扱いやすく、短い経歴でも見栄えしやすいのが特徴です。このセクションでは、B5履歴書のメリットと注意点を紹介します。
B5サイズの履歴書を選ぶメリット
B5サイズの履歴書には、コンパクトで持ち運びしやすいという大きなメリットがあります。このサイズは、見開きにするとB4サイズになり、ちょうど手に収まりやすい大きさです。また、記入スペースがコンパクトであるため、自分の経歴やスキルを端的にまとめたい場合や、短い職歴で見栄え良く記載したい場合に適しています。さらに、従来より一般的だったため、特に歴史のある企業では馴染みがある場合もあります。
B5サイズの履歴書を選ぶデメリット
B5サイズの履歴書には、記入スペースが狭いというデメリットもあります。転職用として活用する際、職務経歴や資格が多い場合には内容を省略せざるを得ないケースが生じる可能性があります。
また、採用担当者から見ると、文字が小さすぎたり詰まっていたりすると読みづらいと感じる場合もあります。
さらに、最近ではA4サイズの履歴書が主流となっているため、他の応募書類とサイズが異なると、採用担当者に与える印象が統一感を欠くという点もデメリットと言えるでしょう。
B5サイズの履歴書が向いている人の特徴
B5サイズの履歴書は、主に転職回数が少ない人や簡潔な記載で十分にアピールできる方に向いています。
また、応募先にサイズの指定があり、B5サイズが求められている場合にも適しています。加えて、持ち運びが楽なコンパクトさを活かしたい方や、従来の履歴書フォーマットを好む企業に応募する場合にも適した選択肢です
。ただし、応募先の指定がない場合でも、内容量や他の書類のフォーマットと統一を考慮することが重要です。
履歴書の大きさ(サイズ)を選ぶ際の注意点
履歴書の大きさを選ぶうえで見落としがちな注意点を押さえておくことが大切です。企業の指定や見やすさへの配慮など、具体的に解説します。
募集要項のサイズ指定を確認する
履歴書の大きさを選ぶ際には、まず応募先企業の募集要項に明記されているサイズ指定を確認することが重要です。
一部の企業では履歴書のフォーマットやサイズについて具体的に指示が設けられている場合があります。この場合、サイズ指定があるのにもかかわらず異なるサイズの履歴書を提出すると、マイナスの印象を与える可能性があるため注意が必要です。
指定がない場合には、一般的なA4サイズまたはB5サイズを選ぶと良いでしょう。
見やすいサイズを選ぶ
履歴書を選ぶ際には、採用担当者にとって見やすさを重視することも大切です。
A4サイズは記入スペースが広く、文字が詰まりすぎないため、多くの情報をわかりやすく整理して書くことができます。
一方、B5サイズはコンパクトで見た目がまとまりやすいですが、文字が小さくなりすぎる場合があるため記入量に応じて選びましょう。
採用担当者に好印象を与えるためにも、文字が見やすいフォーマットを心がけましょう。
複数枚になる場合はクリップで止める
履歴書の内容が複数ページにわたる場合は、ページがばらばらにならないようしっかりとクリップで止めて提出しましょう。
特にA4サイズの履歴書は情報量が多くなるケースがあるため、1枚で収めるのが難しい場合があります。ホチキス止めではなく、取り外しが容易なクリップを使用することで採用担当者が確認しやすくなるため、配慮が必要です。また、クリップを選ぶ際は、強度や書類が傷つかない形状のものを選びましょう。
履歴書を印刷する際の大きさ
履歴書を印刷する際には、プリンター設定や用紙サイズの確認が必要です。家庭用・コンビニでの印刷方法と用紙の選び方について紹介します。
家庭用プリンターでA4・B5を印刷する方法
履歴書を家庭用プリンターで印刷する場合、まずフォーマットがA4サイズまたはB5サイズに正しく設定されているか確認してください。
家庭用プリンターの多くは標準でこれらのサイズに対応しています。履歴書をPDFデータとして用意し、プリンターの設定画面で用紙サイズを指定することが重要です。
特に、印刷時に「縮小」や「拡大」が有効になっていると、正しいサイズにならない場合があります。プリンター設定は必ず「用紙サイズに合わせる」や「実際のサイズ」を選ぶようにしましょう。
A4サイズの場合、横210mm×縦297mmの用紙に印刷します。一方、B5サイズの場合は横182mm×縦257mmの用紙をセットしてください。
家庭用で直接B5用紙が手に入らない場合は、カットした用紙を準備するか、B4用紙を折り加工することで対応すると良いでしょう。
コンビニで印刷するときの注意点
履歴書をコンビニで印刷する場合、USBやクラウドサービスにデータを保存して持ち込みます。
多くのコンビニでは、普通に使用されているプリンターでA4サイズの印刷が簡単にできますが、一部の店舗ではB5サイズの紙に対応していない場合もあるため、事前に確認が必要です。
特にコンビニのプリンターでは「用紙サイズに合わせる」といった設定が行えますが、フォーマットが崩れてしまうことがあるので、印刷プレビューを確認してください。
B5サイズの履歴書を印刷する際は、あらかじめB4用紙を2つ折りする形で作成するか、印刷後に裁断する手間を考慮しましょう。
また、コンビニプリンターの解像度設定は「高画質」に設定するのがおすすめです。文字や写真が鮮明になり、採用担当者に好印象を与えられる仕上がりになります。
履歴書をパソコンで作成する際の文字の大きさ
パソコンで履歴書を作成する際、文字サイズやフォント選びは印象を左右します。適切な文字サイズとフォントについて具体的に説明します。
履歴書に適した文字サイズ
履歴書をパソコンで作成する際には、文字サイズに注意を払う必要があります。一般的に、履歴書の本文は「10.5~12ポイント」の範囲が適しています。
このサイズなら、読みやすさを保ちつつ、応募先企業に対してきちんとした印象を与えることができます。ただし、「10ポイント以下」の小さすぎる文字や、「13ポイント以上」の大きすぎる文字は避けるべきです。
特に、転職先が定めたフォーマットがある場合は、指定された文字サイズを必ず確認してください。
また、ヘッダー部分(氏名や連絡先など)は「14~16ポイント」に設定すると目立たせることができ、全体のバランスも取りやすくなります。
これにより、採用担当者も重要な情報をすぐに確認できるため、効果的です。履歴書の大きさがA4やB5どちらであっても、これらのポイントを守ることで見た目が整い、印象が良くなります。
履歴書に適したフォント
履歴書で使用するフォントは、シンプルで可読性が高いものを選ぶことが重要です。具体的には、「MSゴシック」「MS明朝」「游ゴシック」「游明朝」などのフォントが一般的に推奨されています。
これらのフォントは、企業側に洗練された印象を与えることができます。また、日本語と英数字のバランスも良く、履歴書を印刷した場合でも見やすい仕上がりになります。
派手なデザインや、読みにくい装飾が施されたフォントは避けるべきです。特に転職や正式な応募書類を作成する場合、採用担当者はフォーマットの整合性や読みやすさを重視します。
そのため、無理に個性を出そうとするよりも、誰が見ても読みやすいフォントを選ぶことが成功のカギとなります。
また、履歴書の印刷サイズがA4であれB5であれ、フォント選びの基本ルールは共通しています。特に、一般的なフォントを使うことで応募書類全体の統一感が生まれ、他の書類(職務経歴書やカバーレター)とも美しく揃えることが可能です。
履歴書を入れる封筒の大きさ
履歴書のサイズに合った封筒を選ばないと、折り目や見た目に悪影響を及ぼす可能性があります。このセクションではA4・B5それぞれに合った封筒を紹介します。
A4サイズの履歴書に適した封筒の大きさ
A4サイズの履歴書はそのままだと横210mm×縦297mmの大きさになるため、それが折れずに収まる封筒を選ぶ必要があります。一般的には「角形2号」の封筒が適しています。この封筒の大きさは横240mm×縦332mmで、A4サイズの履歴書を余裕を持って収納することができ、封筒内で折り癖が付くことを防ぎます。
また、求職活動では職務経歴書やその他の関連書類を同時に送付する場合がよくありますが、角形2号の封筒であればこれらを一緒にまとめて入れることができ、見た目にもスマートに仕上がります。
応募先企業によっては履歴書の提出時に封筒の大きさまで指定してくる場合もあるため、募集要項をよく確認したうえで適切な封筒を選ぶことが重要です。
B5サイズの履歴書に適した封筒の大きさ
B5サイズの履歴書は横182mm×縦257mmの大きさとなるため、それが折れずに収まる封筒を選択します。この場合、「角形3号」の封筒が一般的です。角形3号の封筒は横216mm×縦277mmで、B5サイズの履歴書がスムーズに収納でき、封筒内で位置がずれることもありません。
履歴書の大きさがB5の場合、それにフォーマットを揃えた職務経歴書などを同封するケースもあります。この場合でも角形3号の封筒であれば問題なくまとめられるため、他の書類と一緒に整った状態で応募企業に送付することが可能です。ただし、応募企業の指定サイズが異なる場合にはそちらに従いましょう。
B5サイズの履歴書を選ぶ場合は、そのコンパクトさを活かした送り方が求められるため、必ず専用の封筒を準備することをおすすめします。
まとめ
履歴書の大きさは転職活動や就職活動において重要な要素のひとつです。A4サイズとB5サイズという2種類の選択肢があり、一般的には応募企業の指定に従うことが最も無難な選択と言えます。指定がない場合は、記入する情報量や他の提出書類との統一感を考慮して、大きさを選ぶのが良いでしょう。
A4サイズの履歴書は広いスペースがあり、詳細な情報を記載したい場合に向いています。一方、B5サイズの履歴書はコンパクトであり、すっきりと簡単に情報をまとめるのに適しています。どちらのサイズを選択するにしても、一般的なフォーマットに従い、読みやすく整った記載を心がけることが大切です。
また、履歴書の作成後には、応募先企業で指定された形式やフォーマット、他の書類との整合性を再確認しましょう。一見すると些細なことですが、こうした細部への配慮が採用担当者に良い印象を与える場合があります。履歴書の大きさや見た目にこだわりつつ、必要な情報を的確に伝えることが成功への鍵となるでしょう。