歴書を作成する際、「学歴はどこから書くのが正しいのか？」と迷った経験はありませんか？特に「高校からで大丈夫？」「中学卒業も必要？」といった疑問は多くの人が抱える悩みです。実は、履歴書の学歴欄は新卒か転職か、または最終学歴によって記載のルールが変わります。正しい学歴の書き方を知っておくことで、採用担当者に誠実で信頼できる印象を与えることができます。
この記事では、履歴書の学歴を高校から書いても良いのかという疑問に答えつつ、新卒・転職・中退・浪人など、さまざまなケースに応じた記入方法を徹底解説します。学歴欄を正確に、そして自信を持って書けるよう、この記事を通して基本ルールや記載例をしっかり確認していきましょう！
目次
履歴書の学歴は高校から書いても大丈夫か？
履歴書の学歴欄はどこから記載すべきか、悩む方も多いのではないでしょうか。特に「高校からで良いのか」「中学校卒業も必要か」などは、新卒・転職者によって判断が分かれます。このセクションでは、応募者の立場ごとに最適な書き方の違いを解説します。
新卒か転職かで書き方が変わる（新卒の場合は中学卒業から書くことが多いが、転職市場においては高校入学か高校卒業からで問題ない）
履歴書の学歴欄に何を書くべきかは、応募者の状況によって異なります。新卒の場合、多くの企業では中学卒業から記載する形式が一般的です。これは、新卒採用において応募者の経歴をより詳細に伝えるための配慮と言えます。
一方で、転職市場では高校入学または高校卒業から記載することで問題はありません。転職者の場合、職歴が重視されるため、学歴欄での詳細な記載は求められません。高等学校の名称については「○○高等学校」と正式名称で記載することが推奨され、私立高校の場合もその区別がわかる形で記入してください。もちろん、高校中退の場合にはその旨をしっかりと明記することが重要です。
最終学歴で書き方が変わる（大卒、専門学校卒は「高校卒業」から、高校卒は「高校入学」から記入、最終学歴が中学校の場合は中学校卒業も記載）
履歴書の学歴欄は、最終学歴によっても記載の範囲が異なります。たとえば、大学卒業や専門学校卒業の場合は「高校卒業」から記載する形が一般的です。この場合も入学年と卒業年をしっかり記入し、和暦・西暦はどちらか一方に統一してください。
一方で、最終学歴が高卒の場合は「高校入学」から記載を始める方が適切です。入学から卒業までの期間を正確に記すことで、履歴書に信頼感が生まれます。また、最終学歴が中学校卒業の場合は、高等学校に進学していない旨を明確にするために中学校卒業の情報も必ず記載してください。現在の学歴が転校や中退に関連する場合でも、その事実をふまえたうえで正確に書きましょう。
なお、記入ミスや省略した表現を避けることが大切です。正式名称や卒業形態（中退など）を正確に記すことで、採用担当者に好印象を与えることができます。
履歴書の学歴欄の基本的な書き方ルール
履歴書の学歴欄には、社会人としての常識やビジネスマナーが表れます。基本的な書き方を押さえることで、読みやすく誠実な印象を与えることができます。このセクションでは、学歴欄の正しい記載ルールについて詳しく解説します。
1行目中央に「学歴」と書く
履歴書の学歴欄では、最初の1行目に中央揃えで「学歴」と記載します。このルールは非常に基本的なマナーであり、適切に記入することで応募先に対して誠実な印象を与えることができます。また、「学歴」という見出しを明確にすることで、採用担当者が履歴書を確認する際に情報をスムーズに把握できるようになります。
学校名は正式名称で書く
履歴書に記載する学校名は略称を使わず、正式名称で記入することが鉄則です。例えば、「〇〇高等学校」「〇〇大学」といったように、私立学校や専門学校もすべて正式名称で記載します。正式名称が不明な場合には、学校の公式ホームページや卒業証明書を確認すると間違いありません。また、学部や学科がある場合はそちらも省略せずに記入することで、履歴書の完成度が高まります。
入学と卒業は行を分けて書く
学歴欄においては、入学と卒業をそれぞれ別の行に分けて記載します。それにより、年度が明確になり、読み手に正確な情報を伝えることができます。たとえば、「20XX年4月私立〇〇高等学校入学」「20XX年3月私立〇〇高等学校卒業」と書くのが正しい書き方です。和暦・西暦のどちらかを使用する場合は、一貫性を保つように統一しましょう。
中退の場合の書き方
学歴に中退が含まれる場合は、それも正確に記載する必要があります。例えば、「20XX年4月私立〇〇高等学校入学」「20XX年3月私立〇〇高等学校中途退学」と記載します。この際、理由を詳しく記載する必要はありませんが、転職の場合は面接時などに中退の理由を簡潔に説明できるよう準備しておくことが大切です。
浪人・留年の場合の書き方
浪人や留年をした場合でも、履歴書には必ず学歴を正確に記載します。特に浪人期間については明記する必要はなく、入学・卒業の年次が正確であれば問題ありません。留年についても同様であり、通常通り入学と卒業の年月を記載すれば適切です。ただし、最終学歴の卒業年月が延びた場合などは、違和感を持たれないようその理由を面接で簡潔に説明することを意識してください。
和暦と西暦、どちらを使うべきか？
履歴書の学歴欄に記載する入学・卒業の年号については、「和暦」と「西暦」のどちらを使用しても問題ありません。ただし、どちらを選ぶ場合でも統一性を保つことが重要です。例えば、高校入学を西暦、卒業を和暦で記載するのは避けましょう。統一して書くことで、応募先の採用担当者に対してわかりやすく、また誤解を防ぐことができます。
和暦と西暦は統一すればどちらでもOK
和暦や西暦のどちらを選んでも、正しく統一されていれば問題ありません。特にこだわりがない場合は、西暦を使用するのが一般的です。多くの企業で西暦を基準に記載することが普及しているため、応募書類を確認する側にもわかりやすいというメリットがあります。一方で、履歴書のサンプルやフォーマットが和暦で示されている場合は、これに倣って和暦を使用しても良いでしょう。
和暦をアルファベットで省略しない
和暦で記載する場合には、元号をアルファベットで略さずに正式名称を用いることが推奨されます。例えば、「昭和」を「S」、「令和」を「R」と省略するのは好ましくありません。正式には「令和○年」「平成○年」と書きましょう。また、履歴書は公式の文書として扱われるため、見た目の正式さも重要です。特に現在では令和が採用されているため、元号をフル名称で書くのがベストです。
令和元年と令和1年、どっちが正解？
令和最初の年である「令和元年」を記載する際は、「令和1年」ではなく「令和元年」と記載するのが正式です。法律上や文書作成のルールにおいて、初年度に関しては「元年」が正しい表記とされています。例えば、高等学校に令和元年に入学した場合は、「令和元年4月○○高等学校入学」と記載するのが正しい書き方です。このように正確な記述を心がけることが重要です。
履歴書の学歴に関するよくある質問
履歴書の学歴欄については、入学や卒業の年号から記載ルールに至るまで、さまざまな疑問が生じる方も多いです。以下では、よくある質問にお答えしながら、正確な履歴書を書くためのポイントを解説します。
高校から記入すれば良いのか？
履歴書の学歴欄は基本的に高等学校の入学から記載するのが一般的です。しかし、最終学歴によって書き方が異なる場合もあります。たとえば、大卒や専門学校卒の場合は「高等学校卒業」から記載し、高校卒業が最終学歴の場合は「高等学校入学」から書くのが適しています。一方で、最終学歴が中学校の場合は中学卒業も必ず記載するようにしましょう。また、高校が私立の場合は正式名称を正確に記載することも重要です。
和暦と西暦、どちらを使えば良いのか？
履歴書における入学や卒業の日付は、和暦と西暦のどちらでも問題ありません。ただし、一貫性を持たせることが大切です。和暦で始めた場合は最後まで和暦で統一し、西暦の場合も同様に注意しましょう。たとえば、「平成31年度に入学」と書いた後で「2019年度に卒業」としてしまうと、読み手に混乱を与えてしまう可能性があります。そのため、履歴書全体での整合性を意識してください。
中退した場合の書き方は？
もし在学中に学業を中断した場合でも、履歴書には正確に記載する必要があります。たとえば、「〇〇高等学校入学」「〇〇高等学校中途退学」のように、別の行に中退を明確に記入します。これは中学や大学など他の学歴でも同様です。中退がネガティブに映る場合もありますが、履歴書では事実を正直に記載することが大切です。
浪人や留年がある場合の記入法は？
浪人や留年があった場合も、学歴の正確さを重視しましょう。浪人時代の空白期間については特に記載の必要はなく、高校や大学の入学日を記載するのみで問題ありません。一方で、留年があった場合でも履歴書には入学と卒業の年号が記載されるため、あえてその旨を明記する必要はありません。ただし、面接などで尋ねられた際には事実を正しく説明することが望ましいです。
学歴欄の記入を正確にするにはどうすれば良いか？
入学や卒業年号を正しく記入するには、自身の履歴をあらかじめ整理し、和暦や西暦が混在しないよう注意することが重要です。過去の卒業証書や入学通知書を参考にするか、インターネット上の学歴早見表ツールを活用すると正確性が増します。曖昧な情報で記入してしまうと、採用担当者に誤解を与える可能性があるため、十分に注意してください。
まとめ
履歴書の学歴欄を正確に記入することは、応募者の信頼性を高める重要な要素です。基本ルールとして、学歴は一般的に高校入学から書き始めるのが原則ですが、新卒や最終学歴が中学校の場合など、状況によって記載内容が異なる点に注意しましょう。また、学校名は正式名称で記載し、入学・卒業の年は和暦または西暦のいずれかに統一する必要があります。
学歴欄を書く際には、入学・卒業はそれぞれ行を分けて記載し、中退や浪人・留年の場合にはその状況を正確に記載することも忘れないようにしましょう。和暦と西暦については、企業側の指定がなければどちらを使用しても問題はありませんが、アルファベットで省略せず統一感を持たせることがポイントです。
今回示したルールを守ることで、履歴書全体が整然と見え、読み手に対して好印象を与えることができます。履歴書は自分をアピールする重要なツールであるため、学歴欄の書き方にも心を配り、正確かつ誠実に作成しましょう。